早わかり！骨盤の筋肉の役割【骨盤底筋】

骨盤は最も大切なパーツ

骨盤は、まさに体の”真ん中”の部分です。骨盤が歪めば他の骨も歪みますし、骨盤の筋肉が衰えれば、代謝が落ちてあらゆる機能も衰え、見た目もだらしなくなってしまいます。そのくらい体全身への影響力が強い部分なのです。

骨盤、そして骨盤の筋肉が引き締まり整った状態で過ごすことが、健康や美容の基本とも言えるでしょう。

今日はそんな骨盤の筋肉である【骨盤底筋】について、詳しく紹介したいと思います。

骨盤の筋肉とは

骨盤底筋

骨盤底筋という言葉を聞いたことがあるでしょうか？

分かりやすく言うとお股のところにある筋肉で、約7~9センチの厚みのお皿のような形をしています。

英語ではpelvic floor musclesと呼ぶように、”骨盤”の”地面(底)”にある”筋肉”です。

女性はこのお皿の形の筋肉のうち尿道、膣、肛門のところに穴が空いていて、穴を緩めたり引き締めたりできるように、筋肉の繊維それぞれが8の字状に巧妙にデザインされています。

本来、自分の意思で緩めたり引き締めたり、はたまた鍛えたりする事が可能な部位なのですが、際どい場所にあるためか、一般的な筋トレのラインナップから外されていたり、いまいち情報が少なく、どうやってケアをすればいいか気になっている方も多いことでしょう。

男女の骨盤と骨盤底筋の違い

男性の骨盤の形は女性に比べると、周囲は小さめで長さは縦に長いです。

ですので、腰回りは女性より男性の方が細いことも多いです。

構造上、男性の骨盤の方が女性よりも歪みにくいですが、その分、柔軟力が低くなりやすいです。

男性の中で「骨盤が広がった」と悩んでいる人は少ないですが、「体がかたい、腰が痛い」と悩む人が多いのはこのためです。

また、骨盤底筋の穴の数は男性は肛門1つで、女性よりもシンプルなデザインになっています。

骨盤底筋の役割

骨盤底筋の沢山のお仕事(役割)を紹介していきます。

骨盤の形を保つこと

骨盤(骨)が歪んだり勝手に広がっていかないように引き止める事。

体の中心にある骨盤は、この厚み7~9センチの骨盤底筋によってバランスを保っており、骨盤底筋の力が弱い人は、すなわち骨盤が歪んだり広がったりしやすいという事になります。

姿勢を良くすること

骨盤底筋の強度が姿勢を保つためのパワーにも比例します。

体の”真ん中”にある骨盤の”底”の筋肉なので、この力が弱まれば姿勢良く立てるはずがありません。

立っているとすぐに疲れてしまう人は骨盤底筋の筋力低下を疑ってもいいでしょう。

体を引き上げる動き全般

階段をのぼる、立ち上がる、荷物を持ち上げる、など下から上へ体を引き上げる動作の時に骨盤底筋は常に作動しています。

この動作は日常の中に必ずある動作のため、上手く体を引き上げることができないと「疲れやすくなった」とか「体が老化した」と捉えやすいのです。

尿もれも引き上げる力が衰えたのが原因です。

骨盤底筋を鍛えることは何歳からでも可能です。

疲れにくい、ずっと若い体のためにも、骨盤底筋のケアはとても有効です。

内臓を支えること

骨盤の中にある臓器を支える事。

骨盤の中にある臓器とは、小腸や大腸、胃や膀胱、子宮などがあります。

骨盤底筋がこれらをしっかり支える力があると、臓器はそれぞれが快適に活動できるポジションにとどまることができますが、骨盤底筋の力が弱いと、臓器のポジションが乱れて、どれかの臓器が押しつぶされてしまうことがあります。

消化器官がつぶれて便秘や口臭や体臭の原因になったり、膀胱がつぶれて頻尿に、子宮がつぶれて生理不順や不妊に、などというトラブルも起こり得るのです。

性行為と出産時

膣の引き締めの力にももちろん関係していますので、骨盤底筋の力が弱いと膣の締まりも弱くなるというのは本当です。

性行為の際は骨盤底筋の引き締めが強いほど、自分も相手も刺激を強く感じるため満足度が上がるケースが多いようです。

また、出産がスムーズにいくか、そして出産後にきちんとあそこが引き締まるかは日頃の骨盤底筋のケアにかかっているとも言えます。”いきむ力”は骨盤底筋の力です。

トイレでの排出力

トイレで大や小を排出する際、し終わった後にも骨盤底筋は働いています。

骨盤底筋が衰えると、これらの”力む”力が弱くなってしまうので便秘を助長させる原因にもなり得ます。

キレイな人は骨盤底筋がしまっている法則

ここまで読んでいただいてお気づきかと思いますが、骨盤底筋が良い状態だと、ボディラインも引き締まり見た目も美しく、体内も健康なため顔色や顔つきも爽やかで、動作がスムーズなのでエネルギッシュ、(しかもあそこの締まりが強いとなれば、)キレイな人やモテる人が多いです。

ヨガやピラティスやバレエやダンスなどインナーマッスルを使う運動は骨盤底筋も刺激するので、インストラクターにキレイな人が多いのはそういう理由もあるのではないでしょうか。

街を歩いている人を観察しても、骨盤が整っていて骨盤底筋がしまっている人の方がオーラがあるように感じます。

今の状態をチェックしてみよう

では実際に今の骨盤底筋の状態をチェックしてみましょう。

下記のチェック項目に当てはまる数が多いほど、良い状態だといえます。

・骨盤の歪みや広がりが無い(歪みチェックはこちらを読んでください　前記事リンク)
・便秘がない
・生理不順がない
・冷えやむくみがない
・食事制限のダイエットをしたことがない
・体脂肪率が平均値以内
・下半身の体型に悩みがない
・Ｏ脚やＸ脚ではない
・扁平足ではない
・バランスポーズが得意
・尿もれしたことがない
・ずっと立っていても疲れない
・日頃、ヒールを履かない