【エピソード9】バンダの引き上げでカリスマオーラが出る

カナダで始まった「ヨガ合宿」

 

カナダのキャンモアで運命的に出会ったヨガスタジオ。

 

早速フリーパスチケットを購入し、

私たちは1日に3クラスも4クラスも連続で受講しました。

完全にヨガ合宿です(笑)

 

そんなに連続で受講する人は他にいないですし、

日本人というだけでも目立ちますし、

何より師匠の体の柔軟さが目立ちに目立ち…

その2週間、私たちはちょっとした有名人でした。

 

奇跡的に師匠の写真を1枚だけ見つけました!
黄緑のマットでストレッチをしている様子。
50代女性と思えないほどの完璧なプロポーションなのです。

 

スタジオは広々していて、窓が大きく気持ちの良い空間

 

ペアを組んでくださった女性
ヨガティーチャー感がありますがお客さんでした
自然体なのにかっこいいですよね!
ご年配の方もバリバリとアシュタンガヨガをやっていました

 

 

柔らか過ぎてもダメ、必要なのは引き上げる意識

 

このキャンモアのヨガスタジオで、

人気の先生に個別指導をお願いしてみました。

 

特に聞きたいことがあったわけではないのですが(笑)

経験としてやってみたかったのです。

 

私がヨガポーズをとる様子を見てもらい、

指導してもらう、という内容になりました。

 

「ダウンドッグポーズの時に、背中が柔らか過ぎて、やりすぎ」と指導されました。

 

柔らかいならば、いけるところまで柔軟したほうが良い、と思っていましたが、

「柔軟力も大切だけど、引き上げる意識も大切」と習いました。

 

この「引き上げる意識」こそが、「アシュタンガヨガ」で登場する「バンダの引き上げ」のことだったのです。

 

「バンダの引き上げ」とは

 

アシュタンガヨガでは「バンダの引き上げ」が何度も何度も登場します。

 

「バンダ」の説明はこちらの回でしています

【エピソード2】体の3つの門に気づくと生き方が変わる

 

 

アシュタンガヨガで登場する「バンダの引き上げ」は「ムーラバンダ(会陰部)の引き上げ」のことです。

 

アシュタンガヨガに登場する難易度の高いポーズや、

キープするのにかなり筋力が必要なポーズ、

そしてジャンプスルーという体を浮かせるようなポーズをする際に、

この「バンダの引き上げ」の力がないと、太刀打ちできません。

 

こうした難しいアクロバティックなヨガポーズは、

筋力の多い男性の方が得意に思われがちですが、

男性も女性も一緒で、「バンダの引き上げ」ができないことには、

アシュタンガヨガのポーズは正しく行えないのです。

 

むしろ筋力が多い男性の方が、

繊細な「会陰の引き上げ」という内観力を要するテクニックを習得するのが難しいかもしれません。

 

「バンダの引き上げ」で宙に浮く

 

アシュタンガヨガで最もかっこいいテクニックの1つは「ジャンプスルー」です。

私も今だにできません(笑)

 

バンダの引き上げを利用して、上手にできるようになると、

「ふわっと無重量のように浮いている」ように見えます。

 

この「浮いている」ように見えるコントロール力こそ、

「バンダ(会陰)の引き上げ」、「引き上げる意識」。

 

ヨガで手に入れることのできる、素晴らしい恩恵の1つと言えます。

 

 

のちに私は思いがけない場所(合気道道場)で

全く同じような「引き上げ」のテクニックを用いて、

「宙に浮く」人を見ることになるのですが、

その話はまたこの先の章で登場すると思います!

 

いつも「バンダの引き上げ」をする癖がつく

 

このアシュタンガヨガをやり込んでいくと、

「バンダの引き上げ」を常にする癖がついていきます。

 

そうすると、体はいつもエネルギッシュで、引き締まり、

疲れにくく、なんだか元気な状態でいられます。

 

アシュタンガヨガは通常「毎日欠かさず早朝に90~120分の練習をする」ことを勧められます。

 

ですので、「アシュタンガヨガの人」というのは、ストイックなイメージを持たれることも多いです。

 

そして、見た目もかなり洗礼されている人が多く、

カリスマ的な印象を持たれることも多いのです。

 

「バンダの引き上げ」が人のカリスマ性を醸し出す

 

アシュタンガヨガに限らず、カリスマ感がある人というのはいると思いますが、

 

すごくざっくり言うと、「バンダの引き上げ」ができる人は「なんかオーラがある」とも言えると、思いました。

 

その人の「エネルギー」「熱量」は見えるものではありませんが、

エネルギーや体力や熱意がない人は、日頃から腹に力を入れていませんし、バンダ(会陰)の引き上げの意識もしていません。

 

エネルギッシュで気持ちがしゃんと前を向いている人というのは、背筋がしゃんとして、腹に力が入っていて、バンダも引き上がっています。

 

ということで、逆に言えば、バンダの引き上げという体感的なテクニックを用いて、

心の活力でもある見えない「エネルギー」「オーラ」「カリスマ感」を生み出すこともできると言えるのです。

 

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