【エピソード2】体の3つの門に気づくと生き方が変わる
さて、丹田やエネルギーについての話をもう少ししようと思います。
体の中の3つのエネルギーの門
ヨガの師匠に、
「丹田の力がない!エネルギーがダダ漏れになっている!」
と言われた私ですが。
ヨガでは人の体の中には3つの「門」があると考えます。
何の門かといえば「エネルギーの門」です。
その3つの場所は、会陰部、腹部分、そして喉元。
それぞれの門には名前もサンスクリット語(インドの言葉)でついています。
会陰部の門→ムーラバンダ
腹部分の門→ウディヤナバンダ
喉元の門→ジャーランダラバンダ
です。
聞いたことありますか?
パンダじゃなくてバンダです^^
ちなみにヨガの語録やポーズ名の表記は
各メディアやスクールによって違うことがよくあります。
ビラ↔︎ヴィラとか、マラ↔︎マーラとか、ウジアイ呼吸↔︎ウジャイ呼吸など。
なぜかというと、これらはサンスクリット語を無理やりカタカナにしているので、そうなります。
サンスクリット語の発音はとても難しいので、カタカナにしたときに再現が難しいのです。
ですので、それっぽく発音したい際は、外国人がカタコト日本語を話すようにぐしゃっと発音すると、少しサンスクリットっぽくなります(笑)
バンダ(門)の役割
体の中の3つの門ですが、これはエネルギーの門であると考えます。
体の中をめぐる、もしくは呼吸や食べ物によって取り入れたエネルギーを、
とどめるか、流すか。3つの門の開け閉めによって、自分の意思でコントロール可能、と考えるのです。
「門の開け閉め」とは、各門の部分の筋肉やら臓器やらを引き締めたり動かしたり意識したりして、
主にカラダの収縮力によって「開ける(緩める)」「閉める(縮める)」を行うのです。
リラックスしたい時は体を緩めてエネルギーを流す。
力を発揮したい時は体の筋肉をぎゅっとさせてエネルギーを溜める、という感じです。
何だか孫悟空のような世界観ですね。
スーパーサイア人も変身する時に相当筋肉を収縮させている様子なので、
あれは強烈なパワーを出すために、各バンダをぎゅっと締めてエネルギー(氣)を体内にためているともいえます。
バンダが開きっぱなし
「丹田の力がない!エネルギーが漏れている!」
の真相は…。
「バンダの収縮を意識したことがないでしょう?入ったエネルギーがとどまらず流れていく『門が開きっぱなし』になってるよ!会陰や丹田が緩んでいるよ!」
という意味だったのです。
確かに「活力のある人」というのは、これらの3箇所の部位が引き締まって、シャンとしている感じがします。
「筋トレするとイキイキする!」というのは、バンダの閉めるパワーが無意識につくからだと思います。
逆に、いつも筋肉がぎゅっとしていると、常に「ハイ」「緊張状態」になってしまう人もいるので、
体の力を抜くことも意図的にできるのがベスト。
開けるも閉めるもできるバランスが大事なのだと思います。
一般的には日常において「門」のことなど意識していない人がほとんどだと思いますが、
特に私の場合は摂食障害で体力も精神力も落ちていたので、
自分でも体がいつも重いのを実感していました。
こういう体力や精神力もエネルギーの一種ですので、
要は、エネルギーがだだ漏れ状態…になっていたんですね。
まずは会陰部(にある骨盤底筋)や丹田を引き締めることで、
「門」を閉じなければいけないのでした。
内観力の芽生え
この2011年、私は来る日も来る日も「丹田呼吸」と「丹田の腹筋」をします。
youtubeに丹田呼吸のやり方、丹田腹筋のやり方をアップしていますので、参考にしてください。
コツコツと積み重ねた「丹田力」はしっかりと私の体に根をはりました。
「これが、門がしまった状態…!!!!!!!!エネルギーが漏れていない状態!!!!!」
私は自分でも、エネルギーが体に「在る」のを実感するようになったのでした。
そして、エネルギーが体から漏れている時は、体が緩んでいたり歪んでいたりするのだと、理解できるようになりました。
こうした把握能力を、「内観力」とも言うそうです。
門の開け閉め能力
門の開け閉めができるようになった私は、生き方もうまくなったようにも思います。
相手にもリラックスしてもらいたい時には私も体の内側を少し緩め、リラックスのエネルギーを体現してシェア(してるつもり笑)
やる気を出したい時には少し丹田呼吸をして体を締めるのです。
「意思」だけでは到底できなかったメンタルコントロールも、
「筋肉のリリースや収縮」という明確なテクニックを使うことによって
負担なくできるようになったのです。
また、丹田の力は「体を温める、熱を起こす」「体内機能を巡らせる」「体力をつける」パワーもあります。
この「丹田力」によって、私の摂食障害で冷えて、むくんで、便秘していた体は、少しづつ活力を取り戻していったのでした。
体と心が繋がっていく、とも感じました。